第14章 ダブルデート?!
ガラガラっと扉の開く音と共に、先ほどの男の子店員さんが顔を出した。
『私、ウーロン茶ね!ちょっと、トイレ行ってくる!』
と、クルミはすぐに席を外した。
『じゃあ、、私もウーロン茶で!』
『かしこまりました!!あ、そういえば、いつも兄がお世話になってます!』
と、私に向けて満面の笑みで言った。
この笑ったら目がなくなっちゃうところ、誰かに似てる、、。
うーーーん、と顔をまじまじと見ながら考えていると
『れいなさん?顔怖いですよ!』
『あ!ごめんごめん、、!いやー、誰かに似てるんだけど、誰だろうと思って!』
『兄って言ってもわからないですよね!カケルです!ソレイユのカケル!』
『あぁあぁ!!それだぁ!!』
モヤモヤしていた曇り空が、パーッと晴れ渡ったかのような気持ちになった。
この顔カケルさんだ。
なんとなくカケルさんよりかは、ヤンチャな感じだけどね。
『俺、桐谷ソウタって言います。れいなさんと同じ歳です!』
『改めまして、佐藤れいなって言います!よろしくね♪』
『クルミが帰ってこないうちに言いたいんですけど』
そういい、ソウタくんは私の方へ顔を近づけてきた。