第14章 ダブルデート?!
クルミは早々にメールにてバイトの休みの日を送ってきた。
ちょうどよく2人の休みが被る日があったので、さっそく集まることになった。
卒業以来ずっと会っていなかったからか、平気なはずなのにやけに心臓の音がうるさい。
私なに緊張してんだろ。
行く前に、再度部屋の全身鏡で自分自身を確認する。
最近こんなにお洒落することないから、違う人をみてるみたいで小っ恥ずかしいな。
そして私は、クルミに会う楽しみのせいか弾む足取りで、約束の五分前にクルミの働いている居酒屋に到着した。
『いらっしゃいませ〜!』
と、活気のある挨拶があちらこちらから聞こえると、1人の若い男の子が歩み寄ってきた。
『あ、れいなさんですね??クルミがもう中で待ってますよ!』
『あ、あの、なんで私のこと?』
『クルミからお話たくさん聞いてますから♪それに、レイシスのライブも生で見ましたよ!』
あ、そっか、、
私アイドルやってるんだった。
まだ全然実感なくて変装なんてしようとも思わなかった。
それにしてもこの男の子、どこかで見たことあるような、、、。