第13章 ヤキモチ
『ほん、、とに、無理、、』
抵抗しようと何度も拒んだけど、手を上で掴まれ、動くことが出来ない。
その時、外でドアが開く音が聞こえた。
『いやー!まぢあいつなくない??』
『ほんとそれな!顔も微妙だしー』
合コン中なのか、女の子たちがトイレで女子トークをし始めた。
『(アラタ!!もうやめて!)』
女の子たちに気付かれないように、口パクで必死に伝える。
私が焦ってるのを見て、更に意地の悪い顔になり、私の手を掴んでいる方と逆の手で口を抑えられた。
私は必死で、首を横に何度もふる。
アラタはその反応をみて、口元をニヤけさせながら楽しんでいるようだった。
そして、アラタの口が耳、首へと移動する。
お酒が入っているせいもあって、しっかり立ってられない、、、。
もう無理、、、。
すると、扉の外側にいる女の子たちが出て行く音と共に、アオコちゃんの声が聞こえてきた。