第12章 レイシスデビュー
しばらくして飲み物が到着し、各々の目の前に置かれる。
カケルさんが乾杯の音頭をすると、みんな食らいつくようにジョッキに口をつけた。
隣のテーブルから、ぷはぁー!!と言うおっさんの声が聞こえたが、あえて触れないでおこう。
お兄ちゃんお酒弱いくせに調子こいて呑むからね、、。
『ねぇねぇれいな、今日の俺かっこよかったしょ?』
『シュンごめん、、全然みてなかった、、!』
『えっえーーーーっ!!』
だって、それどころじゃなかったもん!
緊張しすぎて自分のことしか考えられなかったから、、。
『DVDでたらみるね!』
『絶対だよ?俺バク転もしたんだから!』
『キコ、そのバク転みてた!!めっちゃかっこよかったぁ!!!』
隣のキコりんが、目をキラキラ輝かせながら言う。
『だろー!!キコりんも運動神経良さそうだし、できそうだよねー!』
『そうかな??シュンさんほどじゃないよー!』
『ちょとまった、シュンさんじゃなくて、シュン!!おっけ?』
『シュンっ!』
なんかこの2人結構合っちゃう感じ??
意外と仲良くなってるし、、。
シュンは本当に誰に対しても同じように接するから、すぐ仲良くなっちゃうよね。