第12章 レイシスデビュー
ハラハラだったデビューライブも成功に終わり、さっそくこれから居酒屋で打ち上げが行われようとしている。
『席どうしよ、、』
私がなにげなく発してしまったその言葉を耳にしたシュンは、なにやらテーブルで作業をしだした。
じゃーーーんっという声と共に、小さく折りたたまれている紙の束を出してきた。
『席順これで決めない?』
『え?なにこれ?』
『くじ引きだよ、くじ引きー!!これで席順決めよ♪』
『お!!面白そう!やりたい!!』
さっそくキコりんが洗脳されてしまった。
『はい、好きなの取って行ってー!!』
どうやらソレイユとレイシスと、私の兄とタツキさんの分まであるようだ。
しぶしぶとそれぞれくじを取っていく。
『はい、これあまりものねー』
と、シュンが最後の一枚をユウさんに渡すと、無言でそれを受けとっていた。
『よし、テーブルに番号ふってあるからそこに行ってー!!』
一番張り切っているシュンが真っ先に席に着く。
席は、6人座れるテーブルが2つ用意されていた。
さっそく自分の番号を確認すると、もうすでにちょこんと座っているシュンの向かいの席だった。
うるさくなるぞぉー、、、。