第12章 レイシスデビュー
明るいライトに照らされたステージの上に登ると、あまりの人の多さに驚き、瞬きをするのも忘れてしまうくらいだった。
ソレイユはこんなすごいところで歌ってたんだ。
さっきの歓声に勝るとも劣らないくらいの声の量に、緊張していた気持ちが嘘のように吹き飛んだ。
私たちもアイドルなんだもんね。
精一杯歌わなきゃ!!!
『みなさん!こんにちはー!!!レインボーシスターです!!』
私たちが第一声を出すと、さっきより更に強い歓声へと変わった。
『今日私たちは、ここでデビューライブを行います!!この日のために精一杯やってきました!ぜひ楽しんで行ってください!!』
初めは緊張で言えなかったらどうしようかと思っていたが、そんなこと心配することもなく、次から次へと言葉が溢れ出てきた。
♪〜♪〜♪
私たちの曲が流れ始め、さっきまで不安気だった皆も、心から音楽を楽しんでいた。
今までの練習を遥かに超える出来栄えで、歌もダンスもソレイユに負けないくらい完璧に出来ていたと思う。