第11章 おちゃめ
ヒールの音は扉の前で止まり、ガチャリとドアノブが音を立てミレイさんが顔を出した。
『みんなおはよう!』
そういい、女神様の如く輝いた笑顔で言った。
本当になんでこんなキレイなんだろう、、。
『今日は歌とダンスもやっていくからね!』
こんなヒールで踊れるのだろうかと少し疑問に思っていたけれど、右手に持ってる袋からスニーカーを出し、履き替え始めた。
最初からスニーカーで来たらいいのに、なんて思ったけど、これもミレイさんのこだわりなんだろう。
そして、ダンスの練習が始まった。
まずはミレイさんがお手本として振り付けを見せてくれた。
見た目からは想像もつかないような、キレキレなダンスに思わず拍手をしてしまう。
『ザッとこんな感じかな!』
あんなに動いていたのに、疲れてる感じが全くない。
これこそプロっ!!!
『ミドリできるかなぁ』
『大丈夫よ!まだ始めたばっかりだもん、これから練習していけば大丈夫!』
ミレイさんは、小動物を触っているかのように優しくミドリちゃんの頭をなでた。