第1章 入学~嵐の予感~
「緑間センパイ!!!」
そう、あの秀徳高校の緑間真太郎さん。
「まい、焦りすぎなのだよ。」
「だってセンパイがいきなりッ・・・」
背の高い彼はとても人目を集める。
「あの男の子、カッコよくな~い?」
「うんうん、だよね~!」
ほら、もう何か言われてる。
よりによって緑間センパイに見つかるなんて・・・ついてない・・・
「次はー」
あぁっ!バス乗り過ごすとこだったよ!
「センパイ、また今度!」
「待つのだよ。」
ぐっ 手が引っ張られて、倒される。
「わぁっ・・・」
唇が重なる。
きゃぁーーーッ!!!!!!!!!
私は、センパイの手を怪力で振りほどき、
逃げるようにバスを降りた。