第11章 十一話 ヤヨイノ世界
そうすると、俺はピアノを弾いた
絶対間違えてはいけない
だから、少し緊張していた
皆、少しでも 桜沢さんを近づけないように
してくれているだから頑張らないとな
(♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
一つ一つ音を奏でてる
『うぁぁぁぁぁ…オノレ、オノレエエエ』
桜沢さんが叫んだ
『何だ!この強い力は』
星夜さんが言った
あと、ちょっと…あとちょっとだけだから
耐えてくれ
『終わった!』
その瞬間、桜沢さんは倒れ込むように気を失った
『よし、呪いを封じた』
俺は言った
『じゃあ、この出番だな』
裕さんが鞄から何か取り出した
『もしかして、後々役に立つやつ?』
有弥が言った
『そうだよ』
裕さんが言った
『これってもしかして…正の章?』
南さんが言った
『よく知ってるね!』
『あの、正の章って何ですか?』
梨子さんが言った
『正の章とは、正しい道にするための本で狂わせないようにする物だ』
『だから、この本で終わらせる』