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【黒バス夢】需要なんてあるのか?【ネタ集】

第1章 【山崎夢】恋し君、願わくは、ハナミズキ。


さっき気付いたけど、これは私の歩くスピードにあわせてくれてるらしい。

やっぱり良い人だ。

見た目はすごくヤンキーさんだけど、すごくすごく良い人だ。

出会ったときの第一印象なんて、もう崩れ去った。

「ここが生徒用玄関。一年の靴箱はあっちだから、学籍番号の所で靴履き替えて来いよー」

「は、はいっ」

気づけばもう生徒用玄関に着いたらしい。

いや、うん、ちょっと余所見してたけど、ここから正門見えるし、大丈夫迷わない。

先輩の言うとおりの方向に向かって学籍番号通りの靴箱で靴を履き替える。

新品の上履きは真っ白で、なんとなく気分がいい。

先輩ももう履き替えたらしいので、先輩の元へ駆け寄る。

先輩は、行くぞーと言うとまた歩き始めた。

先輩の後をついて行けば、中は至ってシンプルな作りで、すぐに教室にたどり着いた。

「はい、到着!ここが1年C組だぞ。前の黒板に席順書いてるから、それ見て座れな」

先輩は黒板を指して言った。

どこまでもご丁寧で優しい先輩だ。
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