第5章 二宮和也 × 先輩
「・・ってわけでいい?」
「え!?」
「じゃ、決定で!」
ぼーっとしてる間に何かが決まったらしい。
いったい何が決まったんだろう・・
「聞いてましたか?」
「に、二宮先輩!なにがあったんですか?」
「はぁ、やっぱり聞いてませんでしたか。今度の鍋パーティー、あなたの家になったんですよ。」
「えぇ!?どうしてですか??」
「他の人たちは実家だとかルームメイトがいるやらで。」
「そ・・・そんな・・」
「ま、我々幹部だけの集まりなので、そんな多くないから大丈夫ですよ。」
「そういう問題じゃ・・」
「ぼけっとしてるから悪いんですよ。ほら、もうみんな帰りましたよ。」
そう言って先輩も部屋を出ていく。
「はぁ・・」
なんでこんなんなんだろう・・
一瞬先輩が待ってくれることを期待してしまった私。
「そんなわけないもんね、帰ろ帰ろ!」
みんなが来るなら片付けたりしなきゃな・・と考えながら電
気を消して、ドアから出ると・・
「なにがそんなわけないんですか?」
「わぁっ!二宮先輩!驚かさないでくださいよっ!!」
「別に待ってただけですけど・・」
え?待っててくれた?
そんなこと言われたら、期待しちゃうじゃないですか・・
「ま、待っててくれたんですか?」
「だって、女1人夜道は危ないじゃないですか・・・」
先輩の顔が赤くなっていってるのは気のせい?
そうじゃないといいな。