第35章 松本潤 × 弟
私たちが最初そういう関係になったのは高3の夏。
脱サラした父が会社を立ち上げて両親共に忙しかった時期だった。
その頃は家で二人きりになることが多かった。
ある日の風呂上りだった。
「潤、早く入りな。冷めちゃう」
「姉ちゃん」
「んー?」
ソファーで隣に座ると急にキスされた。
「潤!?」
「姉ちゃん、ずっと言いたかった」
「はぁ?」
「エロい」
「...怒るよ」
「怒らないで」
「意味わかんないし。なに、エロいとか。弟に言われても嬉しくない」
「姉ちゃんとヤリたい」
「あんた変態?」
「かもね」
「私弟とヤる趣味なんかないから」
「じゃ、風呂入ってくる」
「...そうですか」
その時は諦めたのかと思って安心したけど
風呂上がりの潤を見て不意にもドキッとしてしまった
濡れた綺麗な髪
ブカブカの部屋着から見える鎖骨
綺麗な足
「姉ちゃん?」
「...なに」
急に、ソファーに上がってきて
私を押し倒した。
「抵抗しないんだ」
「...好きにして」
「かわいい」
そう言ってさっきより激しくキスしてきた。
「姉ちゃん、処女?」
「あんたも童貞でしょ」
「じゃあ、本当の意味での初めての夜だね」
「...うん」
私はその日限りと思っていたけど
気持ちよくて
それからも、求めてしまった。