第3章 櫻井翔 × 風邪
目が覚めると、焦げ臭い匂いと、いい匂いがする。
「ん・・」
「あ!ちょうどいい時に起きた!ちょうどおかゆ成功したの!食べて食べて!」
おかゆをよそう姿がなんか奥さんみたいで微笑ましい。
「ありがとうございます。」
でも、一口食べると、ちょっと味が薄い。
「塩、入れましたか?」
「え、塩!?そんなの入れるの!?」
「入れないと、味薄くなるんですよ。」
「そ・・そなの!?妹のやつ、教えてくれなかったなぁ・・」
そうぶつぶつ言ってる。
そんな先輩のちょっとヘタレっていうか、抜けたところ、大好き。
「熱はどう?」
「あ、下がってます!」
「え!マジ!?うれしーい!」
「はい!ありがとうございました!」
「驚異の回復力だね(笑)」
「先輩のおかげです・・」
「そう、よかった!」
「ありがとうございます!」