第24章 相葉雅紀 × 病気
そう叫んでいると、彼の手が私の頭にポン、と乗っかる。
「辛かったんだね。ごめんね。俺、病気じゃないからわからない。でも、側にいさせて?ずっとあなたを支える。絶対にいなくならないから。」
「嘘!お母さんもそう言った!!でも、お母さんいなくなった。雅紀だっていつかいなくなるんでしょ!!!」
「俺は、いなくならない」
「治らなかったら、一生子供できない体なんだよ?!こんな不良品、いらないでしょ!」
「不良品とか言うなよ!!!!」
彼の叫び声にビクッとする。
「お願いだから不良品だなんて言わないでよ…」
「ま、雅紀」
彼が泣いてるところなんて初めて見た。
いつも、笑ってるから。