第2章 ひつじ
居間のような場所に移動した私達
座り心地の良いソファー、綺麗なローテーブル
「…君を呼んだのは、僕。ここは僕ら干支の神様の集まる神宮。まあシェアハウス?みたいな感じの」
「ん?神様?神宮?え、あなた達は神様なの?」
「そう、ほら今年は未年でしょ?だから僕!で、今年は僕の年だから、何か我が儘を聞いてくれるってみんなが言うから、君を頼んだの!」
彼は自分が未だと
私を頼む?私は物じゃない!
もし、本当に彼らが神様ならば、私はこの目で凄いものを見ている
「分かりたくないけど、分かりました!」
「どっちよ!」
お姉さん突っ込みありがとう
「でも、どうして私を呼んだの?」
「…それっは」
なんかモジモジし始めたよ、未来ちゃん
「ふっ、さっさと言ったらどうです。未来」
「「言っちゃえ言っちゃえ!」」
囃し立てるお姉さんと金髪
さっさと言わんか未来ちゃんよぉ
「あのっ、その、と、とと」
「と?」
「友達が欲しいなって!俺と見た目が同じくらいの、友達が欲しいなって思って!」
ピュアかよ
「へ?…ふふ、何だ友達ね、てっきりこき使うためだと思ったよ」
「そ、そんな!僕そんな意地悪しないし」
「でも、友達なら男の子同士の方が良かったんじゃ?」
少々赤い顔をした未来ちゃんは、さらに顔を赤くさせる
堪えきれてない笑いをどうにかしようと頑張っている他の三人
するとお姉さんが
「まあまあ、シオちゃん、未来ちゃんなりの理由があんのよ、聞かないで置いてあげて!」
「…未来ちゃんなりの理由か、まあいいや」
まだ顔の赤い未来ちゃんを見ると何だか聞けなくなった
咳払いをして立ち上がる金髪
「えー、それでは!それぞれ自己紹介をしていきたいと思います!未来、お前からだ!」
「えええ、僕?!」
赤みが引いていない彼は慌てた様子
自己紹介なんて、小学校以来だ。