第2章 ひつじ
あれから直ぐ部屋を出て深緑青年とお姉さんに追い付いた私達
部屋を出て確信した。絶対におばあちゃんの家じゃない
広い廊下、高い天井、高そうな花瓶
そして人の絵。お世辞にも上手いとは言えない。
「…何ジロジロ見てんだよ」
「そりゃあ、見るさ、さっきまでおばあちゃんの家に居た筈なのに知らない所に居るんだもん」
「そっか、まあ普通そうだよな!それに、知らない所、なんて不安か?」
「いや全然。全く。今は楽しいよ、面白いものが見れてるから」
この絵も最高。花に鼻と目があるの、花弁が4枚しかない。
というか、まだ廊下は続くの?部屋が全く見つからない
こんなに長くて疲れないの?
「お!いたいた、未来ちゃ〜ん!」
「未来ちゃんって呼ぶなよ!!」
私の目に映ったのは、白銀の髪の少年と、その少年に抱き付こうとするお姉さん。
これはっ、世に言うイチャイチャと言うやつかっ!
名前を呼ばれても、その呼び方に慣れてなく恥ずかしくなって
「もう、ダーリンったら」って感じで抱き付いてイチャイチャ!
ん?でもこれは、男女が逆…んん!
「神崎栞さん、変な妄想はやめなさい。」
「は、はい」
「お前、顔に出やすいんだな!」
爆笑していらっしゃる彼
「あんたもね。お互い様ってやつ?」
私も笑ってやろう
「はははっははー!はは」
「おまっ、それ気持ち悪っ!」
「やっぱり、お二人は5歳児ですか。」
いつも冷静な君は、精神年齢が上なようで。
こんなことしてる場合じゃなかった、未来ちゃん。
未来ちゃんを探してここまで来たんだ!
「未来ちゃん!!あなたが私を呼んだの?どうして?ここはどこ?!」
「「「落ち着け」」」
「えっと、どうして僕の名前を?」