第3章 新生活メェ!
「実はね…」
「な、なんだ」
緊迫した雰囲気になる
「み、未来ちゃんの方が両手を広げたから、そこに飛び込んだの!そしたら気絶だよ」
「…なんだ、そんなことか」
「そんなことって…‼︎」
理由を聞けば、未来ちゃんにはよくあることらしい
前は風呂上がりの巻姉さんに抱き着かれそうになって、気絶。本当に男かお前さんは。
巻姉さんも言ってたな…刺激がどうのこうのって
「ま、そういう事だからさ!栞も、気をつけてやってな」
「わかったよ、で、なんでそんな汗かいてんの」
「どうしよう…あ、あの、あのことバレちまったら、やべーよ!!」
グワングワンと揺すられ軽く酔いそうになる。ていうか目回った
私の肩を掴み、ガクガクと揺さぶる
視界が回る回る。酔いそう…
「お、おお落ち着け雷牙たん!」
「あああごめん!」
ていうか
「あのことって、何よ」
めっちゃ気になる
「いや、その、な何ていうか」
目をそらす彼、汗が流れる
「…実はさ、あいつの描いた絵だと思うんだけと、絶対あいつのだと思うけど!その絵に水こぼしちまってさ、色塗りもされてあったから、絵の具が滲んじゃって!!」
「わ、分かったから!お願いだから揺すらないで!!」
また肩を掴み揺さぶられる
「このこと…聞かなかったことにしてくれないか!」
「え、いつか口を滑らすと思うんだけど良いかな」
「
本当に黙っててくれ、なんでもするから黙っててくれ」
聞きましたか皆さん'なんでも'って結局は、あれはダメこれもダメと言われる'なんでもする'という言葉を言いましたよ彼
「ふふ…男に二言は」
「あるわけねえだろ!!」
「仕方ない…黙っててあげるよ!」
目をキラキラさせる彼
髪も負けてない。きらきら
「そうだ、もっと他に面白いことない?」
「んー…龍一んとこ行ってきたら?多分面白いもん見れるぞー」
「そう、ありがとう!あ、もしものために未来ちゃんの機嫌取りに行った方が良いんじゃない?」
また汗を流し始める彼
「はっ!行ってくる!!!!」
「おうおう、行ってらー…走ると転ぶ…よ」
ドーン‼︎
「いってぇぇえ!」
ほら、こんなにピカピカな廊下
転ばない筈がない
「さーて、龍一さん探しますか!」
栞神崎の神宮探検、人探しはまだまだ続く