第8章 Birthday Night ※
「苦しそうだな…大丈夫か?」
「だ…っ、だいじょうぶじゃ…なぃ…っ」
「その可愛い顔、もっと見せてくれよ」
何をしてほしいのか、どこに触れてほしいのか、すべて分かっている顔をしていた。
焦れったくて仕方なく、無意識に踵でシーツを引っ掻く。
「んああ…っ!あっ…!」
蜜口をさすっていた指が、2本まとめて中へ入ってきた。
ゆっくりとした動きであるが、それでも凛が指を抜き差しする度に蜜がかき混ざってぐちゅぐちゅといやらしい音を立てる。
陰核の裏側を押すように優しく刺激される。
じわじわと快感の波が広がっていく。気持ちが昂る。
「ヒクヒクしてる。汐のナカ」
蜜壷の奥深くが、更に上の快感を求めて疼く。
もっとして、と本能が叫んでる。
「やらしい顔。…たまんねぇな、可愛い」
「りんく…んあぁ…っ!」
薄く開かれた唇に凛はキスを落とすと、ずるりと蜜壷から指を引き抜いた。
思わず震えるような排泄感に汐は肩を揺らす。凛の指を追うように腰が動いてしまった。
「どうした?ぐちょぐちょだぞ?」
「い…いじわる…」
濃い愛液で濡れる指を舐めながら凛は汐を見下ろす。
獰猛な雄を彷彿とさせる赤い瞳は興奮に燃えていた。
その赤に見つめられるだけで汐はどうしようもなく感じてしまう。
心臓がどきどきと煩い。無意識に呼吸が浅くなる。蜜壷の奥が疼いて疼いてたまらない。
凛はベッドサイドのチェストの引き出しを開けると避妊具を取り出した。
避妊はふたりでするものだと思って用意したコンドーム。
パッケージに色気はないが、薄さ0.02mm。凛にも気持ちよくなってもらいたい。
口と手で器用に個装のビニールを破ると、凛も一糸纏わぬ姿になる。
大きく勃ち上がった凛自身を目の当たりにして、これから味わう快感を期待してしまい、さらに蜜口からとろとろと濃い蜜が溢れ出す。
凛が自分自身に避妊具を被せると、それを汐の入口に宛てがう。
指とは比べ物にならない質量に、また汐の奥が疼いた。
まだ1度も触れられていない花芯も血液が集まってジンジンとする。
凛は己に指を添えると、それを挿れずにそのまま花弁の間をすべらせ花芯を愛でた。
またお預けを食らった汐の瞳に涙の膜が張られる。
その間にも凛はゆっくりと肉茎で蜜口と花芯を愛撫する。
熱くて硬いそれが上下する度に、ぬち、ぬち、と粘着質な水音が汐の耳に響く。