第7章 Half Year Anniversary!
「汐」
「ん?」
背の低い汐の瞳を覗き込む。
長いまつ毛に縁取られた美しい瞳に映るのは、自分。
絶対に誰にも渡さない。
「お前は、俺の女だ。誰にも渡さねぇ」
「急にどうしたの?心配しなくても、あたしは凛くん以外の男の子のとこになんていかないよ」
互いに顔を見合わせて同じタイミングで笑った。
「凛くん大好きだよ」
「俺も、汐が大好きだ」
プチ遠距離のようなものだがら、こうして会える時間を大切に。
会える時間が他の高校生カップルよりも少ないから、倦怠なんて感じなかった。
むしろ会う度に好きが増していく。
これからも仲良くやっていこう。
凛と汐は、交際を始めて半年…185日の記念日を祝うキスをした。