第1章 東京から来た男の子
秋田生まれの秋田育ち。
のどかな土地でのんびり育ったあた し、。
地元にある陽泉高校に入学します☆
同級生も大体そこに行くっていうし
今から楽しみ!
るんるんステップ踏んで歩いていると
ぎゅるぎゅると誰かのお腹の鳴る音がした。
あたしは慌ててその音を探す。
すると大きな紫の頭の男の子が丸まって座っていた。
「もしもーし」
「ん……」
うるんでいるのにうつろな目。じっとりとあたしを見つめる。ぎゅるぎゅるぎゅる。
おなかの音が大きくなる。
そして。
「!?」
あたしの唇は、彼に奪われた。