第15章 *お仕置き? いえ、頼みごとです*
" コン コン "
……誰?
私は扉を開けた
「……何」
一瞬扉を閉めようかと思ったが
何をしに来たか予想がついたからやめた
「…ごめんッス!
勝手にクローゼットの中見て
ごめんッス!……本当にごめんッス!」
「…はぁ」
黄瀬の肩が少し揺れた
…私がため息をつくなんて
滅多にないからだろう
「もういいよ
…私もごめんね。背中大丈夫…?」
「大丈夫ッスよ」
「そう。…あ、ちょっと待ってて」
私は急いで着替える
「これでしょ?黄瀬君が見たかった格好」
私が黄瀬君にその格好を見せる
…あ、めっちゃ目輝いてる
「かわいいッス!香奈っち!
…ねね、写真とっていいッスか!?」
「いいよ」
少し照れ臭かったけど承諾した
「あ、黄瀬君も着ぐるみ着て撮ろう?
実はゲーセンで取った着ぐるみ
サイズが大きくて着れないんだよね」
私はその後黄瀬君と写真を撮った
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
- 朝 -
「…ん」
ああ、もう朝…
着ぐるみのままだけどいっか
" ガチャ "
「…おはよう」
目を擦りながらリビングに入る
「おはよっ!」
「おはよう」
「おう、おはよ」
"ドン!"
背中に重みを感じる
「おはようッス!」
…ワンコだ 耳と尻尾が見える
…私に抱きついてきたのは黄瀬君。
昨日一緒に写真撮ったりして仲良くなった
「おはよう」
「まだ着ぐるみのままなんスか?」
「うん、まだこのまま」
(笠)「お、黄瀬と野塚仲直りしたみたいだな」
「本当!よかったよね!」
" ガチャ "
「おはようございます」
「黒子君、火神君おはよう」
「お!仲直りしたんだな!」
「うん。」
「…仲良くなりすぎてる気がします
しかも、くっつきすぎな気が…(黄瀬君が)」
……今日の朝御飯は白米と魚と
味噌汁と、漬け物と胡麻和えでいっか
髪をまとめる
" トン トン トン トン "
「手伝います」
「ん?いいよ?」
「いえ、手伝わせてください」
…そういってくれるのは嬉しいけど…
「じゃあお願いします」
「はい」