第15章 *お仕置き? いえ、頼みごとです*
" ガチャ "
「何してるの?」
私が少しリビングから離れていて
戻ってきたら、何やら騒がしい
…黄瀬君と高尾君は女性物の服を
持ってなにか言ってるし、赤司君は
静かにその様子を見ている
(高)「あ、香奈ちゃん!」
高尾君が私に気づいて駆け寄ってくる
(高)「いや~実はさ、理彩ちゃんが
香奈ちゃんのお気に入りの服
持ってきたみたいでさ、黄瀬と俺で
どれ着てほしいって話しててさ…」
「私の部屋に入ったのは理彩だけ?」
(高)「…いや、黄瀬も……」
……ふーん…
無断で部屋に入って、勝手に服
みたんだ………?
「香奈、ちゃん?」
高尾君の顔がひきつってる
そんなに怖い顔してるかな?
「ん?(ニコッ)」
(高)「いや…なんでもない」
「……き~ちゃん」
私は黄瀬君の腕に絡み付く
胸も押し付けて
「ちょ、香奈っち!?」
「な、何してるのだよ!?」
緑間君が焦ってるけど気にしない
…大丈夫、皆が考えてるほど甘くないから
「ちょ、どうしたんスか!?」
黄瀬君が顔赤らめてるけど知らない
「……そのままでいて」
「香奈っち…?」
ふふっ、思い通り
"タッ タッ タッ タッ"
「覚悟!!しやがれ、この
変態やろおおおおおお!」
"ドカッ!!!!!!!"
「うわあっ!!!!!」
"バタン!!"
私はそのままリビングを後にした
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
- 黒バスside -
(笠)「黄瀬……」
(赤)「黄瀬、その話初めて聞いたぞ」
(笠)「(いい蹴りだったな)」
笠松だけなんか違うが、とにかく
女性の部屋に無断で入るなんて最低である
「…黄瀬君…」
黒子が冷めた目で黄瀬を見ている
「香奈が怒るのも当然だ
部屋に入る、それだけじゃなく
クローゼットの中身を勝手に見る
なんて、尚更だ。」
「黄瀬君…」
「…俺謝ってくるッス!」