第14章 * パーティー *
「わあ…すごいッスね…」
(火)「でかっ!」
「……すげえ…」
皆唖然としている
それもそうか、財閥や各企業の社長
が集まってるんだもん…
「あ、君は…」
「お久しぶりです。 -社長
本日はお招きいただき
ありがとうございます」
「…君が来るとは思わなかったよ
ここ3年見てなかったからな
心配していたんだ 」
「ふふっ、ご心配ありがとうございます
気が変わったとでもお考え下さい」
「君は相変わらずだな…
パーティー楽しんでいってくれ」
「はい。 あ、これどうぞ」
「おや、手土産ありがとう
これは…」
「うちの企業が作っているお菓子です」
「これは周りで美味しいと評判なんだ
後で食事と共に並べてもいいか?」
「ええ、どうぞ。
それでは、失礼します」
私は一言声をかけその場を離れた
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「香奈ちん~ わざわざお菓子
あげちゃったの~?」
「うん、手土産がなくてもいいんだけど
手土産があると好印象を与えるらしいよ」
「ふ~ん」
皆それぞれ散らばって食事や
飲み物を飲んでいる
赤司君は、誰かに話しかけられたみたいだ
あ、やんわりと断った
…やっぱり知識があるんだな…
…って、あっち何か困ってる?
「…どうかされましたか?」
「君は…?」
「初めまして、野塚財閥の娘の
野塚香奈です。
以後お見知りおきを」
「ああ…」
「所で、何かありましたか?」
「いや…マナーが悪くてね」
「マナー?」
…確かによく見てみると料理台の側で、
しかも出入り口の側で食事をしている
「…すみません、彼パーティー自体
出席するのが初めてなんですよ
さっきまで凄く緊張していて、
きっと、そのせいでマナーを度忘れして
しまったんです 」
「あ、ああそれなら仕方ない
今度から気を付けたまえ」
「ふふっ、 失礼します」
私は彼を連れて赤司君達の側に行く
(高)「火神~ なにしてんだよ!w」
「なっ! しょうがねえだろ!」
「…ほら、そこまで
さっきのマナーに関しては
注意しなかった私も悪いわ
…料理台の付近や、出入り口の側で
食事をすると邪魔になるから
食べるなら 立食用のテーブルで食べてね」