第14章 * パーティー *
(火)「あ?ああ…」
「おや、君は…」
「ふふっ、お初にお目にかかります
野塚財閥の娘野塚香奈です
貴方は…」
「私は-会社の社長、-だよ」
…あそこの会社か
「あら、そうなの。ふふっ、
-会社の商品よく使っているわ」
「それは光栄です
…君の会社が経営している施設は
素晴らしいと評判だからな
野塚財閥の娘はどんなものか
気になっていたんだ
……そろそろ、失礼するよ」
「ええ」
(赤)「…手慣れているな」
「赤司君もでしょ? さっき女性から
声かけられてたの見てたけど
扱いなれてるように見えたよ」
「…何度かパーティーに
出席しているからね」
……なんだろ、私と赤司君対等の立場
の筈なのに凄く余裕があるように見える
「香奈っち、退屈ッス~…」
「パーティーだからね」
でも、そうかずっと中にいても
退屈だし、やることないからね
「少し待ってて」
私は主催者の人に声をかける
「失礼、今いいかしら?」
「ああ」
「少し早めに失礼するわ」
「そうか…」
「またどこかで会ったらお願いします」
……。
「お待たせ、帰ろうか」
(火)「あ? 途中で帰ってもいいのか?」
「うん、立食パーティーって
交流するためのパーティーだからね
主催者の人に声かければ大丈夫だよ」
(火)「…ふ~ん」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
あのあと私達は本家に戻って
少し挨拶したあと家に戻ってきた
お母さん達に泊まるかどうか
聞かれたけど、家に帰ると伝えて
戻ってきた
「ふう、疲れた~…」
理彩がソファーに腰を掛ける
(高)「でも楽しかったよな!」
(緑)「…お前のその元気はどこから
来るのだよ…」
皆疲れた顔をしてる
…初めてパーティーに出席する
人ばかりだから、当然か
「…野塚財閥の主催するパーティーは
気を張らなくてもいいんだけどね」
(緑)「野塚の家もパーティーを開くのか?」
「え、うん でも今日みたいに
社長や財閥の人は少ないよ
うちは主に施設を扱ってる
企業だから子供もいるし、野塚財閥の
関係者ぐらいしかいないし」
(黒)「…あまり気を張らなくて
いいみたいですね」