• テキストサイズ

集合【黒子のバスケ】

第14章 * パーティー *


直球で聞かれるとは思わなかった


…好きか嫌いかで聞かれたら好きだ

彼女には不思議と惹かれる魅力がある


「…もちろん、彼女には
人を惹き付ける魅力があるわ
優しくて、綺麗で 物腰柔らかくて…

でも、私が聞きたいのは
そういうことじゃない

"女"として好きかってこと」


…女性として

考えたことなかった

彼女は、優しくて笑顔で
自分を好いている事は分かる

だが…それが恋愛感情として
好きなのか問われれば わからない

「…難しい質問しちゃったかな?」

「いえ、ですが… 自分が彼女を
女性として好きなのかはまだわかりません」


「ふふっ…それなら仕方ないわね
まだ知り合ってから日は浅いもの
これから知っていけばいいわ

…でも、あの子は恋愛感情が薄い。
皆のことを好いてはいるけど
きっと恋愛的な意味で見ていない

…それは貴方もよ、赤司君」

「…」

「でも、ライバル多そうだから
気を付けてね 」

「…貴方はどうして俺を…」

「そうねえ…あの子の目が
赤司君を見ている時だけ違うのよ

すごく優しい目をしている
そして、貴方も香奈と話して
いるときだけ、雰囲気が優しくなるのよ
だから少し、応援したくなっちゃった」

…この人は、俺達をよく見ている

「…ありがとうございます」


「いいのよ、恋愛に関して応援しているわ

けど…あの子を傷つけたら許さないわよ」


「はい」

「ふふっ、それと最後に。
あの子はなんでも抱え込む癖がある
だから、支えてあげて

全部守るんじゃなくて
正しい方向に導いてあげて

それが一番いいの、あの子にとって」

「……はい」


「あの子のことよろしく」

そう言った野塚さんは優しいけど
少し力強い目をしていた
/ 133ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp