第13章 * おもてなし *
「……質問を変えようか、
財閥に反応して出てきたの?」
「…ああ、そうだよ」
「この家の温かみが羨ましかった?」
「…そうかもしれないね
" 彼 "がそう思ったんだから」
「…自分は父に愛されていないと」
「ああ」
……相当苦しんでいたみたいね
プレッシャーと、父からの期待
それに加えて、キセキの才能開花
何より、自分が一番でなきゃいけない
「……」
「 赤司君、聞こえる?
もう貴方を苦しめるものはないのよ。
貴方はちゃんと
チームプレーが出来るし皆に愛されてる
何も怖いことはないよ」
(緑)「…野塚 ? 」
(赤)「……香奈? これは…」
「あ、赤司君目が覚めたみたいね」
「ああ、香奈の言葉ちゃんと
こっちまで届いたよ」
「ふふっ よかった。
… さてそろそろ来るかな」
「…お待たせ! お昼ご飯にしよ!」
(紫)「お腹すいた~…」
(火)「おうっ!」
「野塚さん…貴方はどこまで
ボクたちのこと知っているんですか?」
「…主にあなた達が高校生になって
黒子君がキセキの世代を倒すところまで
あとは、中学時代の皆を少し」
(黒)「…それは…」
「ごめんなさい、本当は
知られたくないよね
でも、貴方のお陰で皆は前よりも
楽しく過ごせてると思うから
いえ、正確には貴方の今の光と、
誠凛というチーム。のお陰かな」
「……」
「香奈~!」
「あ、はい、今行きます」