第13章 * おもてなし *
「御馳走様でした」
「ふふっ、お粗末様でした」
「やっぱり野塚さんの
作る手料理美味しい」
「あら、ありがとう」
「お母さん、久しぶりにエステとかしたい」
「ふふっ、そうね……ん?
エステ? …ドレス……あ!」
「野塚さん?」
あれ?…なんか嫌な予感が
する…すごく嫌な予感が…
「ごめん香奈 今日19:00から
パーティーあったの忘れてたわ」
「……は?」
…いやいや、そんなこと
言ってなかったよね?
え? パーティー?
「ええええええええ!?」
ほら、理彩も驚いてるし…
「…ちなみになんのパーティー?」
「…毎年この時期に開かれる
各企業の社長や、財閥どうしが
集まる立食パーティーよ」
「…そうだった…」
行きたくなくてずっと駄々
こねててここ2,3年行ってなかったから
忘れてたけど…
「…私が一番苦手なパーティーじゃん…」
「赤司っち…パーティーって
あの、マナーとか厳しい
パーティーッスか……?」
「ああ、そうだね」
「だから貴方達も着いていってもらうわよ」
(笠)「はっ!? 俺たちもですか!?」
(火)「いや、俺達に関係ないし…」
(紫)「あ、でもパーティーって事は
食べ物いっぱいあるんだよね~」
「…お母さん、彼等をつれていく理由は?」
「香奈と理彩ちゃんに
余計な虫ついたら嫌じゃない」
「…お母さん、そのパーティーに
西野財閥の関係者、または
西野社長は来るの?」
「…来ないわよ」
「…本当に?」
「…本当よ、大体西野の関係者
がいたら連れていくわけないでしょ
…そんなの私が許さないわ」
「…それならいいけど」
…パーティーって事は
一応エステやサロンやるんだよね
お母さんのことだから
ドレスはとっくに決めてそう
「…あ、でも赤司くん達の…」
「それならもう用意してあるわ
もちろんスーツだけど」
(黄)「スーツ!?」
(赤)「…パーティーとかでは
男性はスーツが基本だからね
ちなみに女性はドレスだよ」