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集合【黒子のバスケ】

第13章 * おもてなし *


- 赤司side -

(高)「それにしても広いよな!」

「そうですね…」


「赤司の家もすごかったが
こっちも大分広いのだよ…」

「んだよ?真ちゃん!びびってんのか?」

「びびってないのだよ!」



「…お客様、もう少しお静かに
お願いします」

「あ、はいッス…」

(赤)「そういえば君は…?」

「私は執事の山口です 皆様、
香奈様のことどう思われますか?」

「俺は…優しいと思うッス!
綺麗だし、頭いいし…

あとこの家の人皆優しいッスよね!」

(赤)「ああ、変わってるけどちゃんと
人の温もりと暖かみがある」

(火)「赤司の家も財閥だっけ?」


「そうだが…」

(火)「やっぱり財閥ってこんなもんなのか?」


…俺の家は、こんなに温かくない…

"駒" 俺も嘗てはそうだった…
父さんから期待されて、
俺の事はなにも見ていない

…この家が羨ましい


「赤司君? …赤司君!」

「…あ、ああ どうしたテツヤ」

「いえ、何か思い詰めた顔していたので」

「…大丈夫だ」

フラッ

俺の意識はそこで途絶えた

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

私は少し先に皆のいる
場所に向かった

「皆どうし…!?」

私はそこであるものを見た
赤い髪に、 先程と同じ彼の服装
何ら変わりはない

"眼"以外は


「やあ、君か野塚香奈は」


「…ええ、初めまして 赤司征十郎
…ねえ、皆これどういうこと?」

「それは…わかりません」

…原因がわからないのは私も皆も一緒
なぜ、"あっち"の赤司君が出てきたのか

なんで、こうなったのか…

「おや、僕は警戒されているのか?」

「…当たり前でしょ? 鋏を突き立てたり
ズガタカ、オヤコロを平気で言う
人間を信頼できると思う?」

「…面白い質問だね」


「なぜ貴方がここにいるの?
貴方はWC決勝で黒子君達に負けて
屈辱を味わった それで
貴方は消えたんじゃないの?」

「いや、消えた訳じゃないさ
ずっとここにいた …二重人格っていうのは
すぐに消えるものじゃないからね」
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