第12章 * 財閥どうし *
「うん… 試しに何歳?って
聞いたら"11"って答えた
だから、不自然すぎて
何があったか聞いてみたの
そしたら… 私と会わなくなってから
監禁されて食事もろくに食べてなくて
何もさせてもらえなかったみたい」
「学校に行くのも、友達と遊ぶのも
勉強も…… だから、ずっとぼーっと
して過ごしたり、空をみて
過ごしていたらしいわ
それを聞いて私はお母さんとお父さんに
その事を話したわ。
うちで引き取ってもいいか
…返事はもちろんOKだった 」
「そして、すぐに勉強したり
遊んだり、いろんなものに触れさせた
まだ学校に行かせるのは心配だったから
暫くは家で過ごしたけどね
…今は、野塚財閥が経営している
児童福祉施設に通っているわ
…一般的な高校までとは行かないけど
理彩が過ごしやすいような環境だからね 」
(黄)「…ごめん」
「どうして謝るの?」
(黄)「いや、その…」
「謝る必要はないわ
別に誰が悪いって訳じゃないの
ただ、理彩のお父さんが
許せない。 …財閥の前に自分の
娘でしょ? なんで大事にしないの
…自分の娘を道具としてしか見てない
親なんて、親じゃない」
(黄)「…話してくれてありがとう!
無神経に聞いてごめん…」
「いいよ…それに、過去を
知っているのは皆だけじゃない
…私だって皆の過去知っているもの
だから気にしないで」
「…野塚さんは優しいですね」
黒子君が微笑む
「…ありがとう」
「…まあそんな感じで 明日
私の家にいくわよ 拒否権なし」
(緑)「分かったのだよ」
ってもうこんな時間?
「皆さっさとお風呂入ってきて」
(高)「もう21:00過ぎてんのかよ!」
「分かったッス!」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「…香奈」
「…どうしたの?赤司君」
「無理してないか…?」
「大丈夫だよ、私より理彩が心配」
「…大丈夫だろう」
「そうだね、火神君がついてるし」
" ガチャ "
「香奈ちゃん!次入っていいぜ!」
「ん、ありがとう」