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集合【黒子のバスケ】

第12章 * 財閥どうし *



「香奈っち、……西野っちに何があったんスか?」


「…なんで?」


「今までずっと疑問に思ってたッス
なんで2人は一緒に暮らしているのか
…なんで西野っちは学力が低いのか…
これは俺が言えたことじゃないッスけど
普通財閥だったら頭いいじゃないッスか

よっぽど甘やかされてきたんスか?
それとも…」


「…黄瀬、口を閉じろ」

「香奈っち…?」

…だから嫌だったんだ
財閥の話をするのは
こうなることが目に見えていたから…


「…人の過去を詮索してでも
聞かなきゃいけないこと…?」

「……聞かなきゃ納得いかないッス」

「…皆も?」


(赤)「……」

「…香奈 話していいよ」

「…いいの?」


「だってもう隠すの辛い…」

「…分かった 理彩は部屋戻ってて」


「うん…」

「ごめん、火神君
理彩についていてあげて」

「…お、おう」

"パタン"

「…一応確認するけど、私の過去は
聞いたのよね?」

(紫)「うん~…」


「…私も全部理彩のこと
知ってるわけじゃないから、
上手くは説明できないんだけど…」


「私とあの子が出会った時
あの子は凄く明るかったの

その時は、理彩はまだ小学生
だったからきちんと親に愛されていた
だけど私も理彩も財閥どうしだったから
家の事情とかで自然と
会わなくなっていたの」

「ある日パーティーで理彩と再会した
でも、再会してビックリしたよ
怯えた目に、痩せ細った体
ドレスからは少しだけ見えた痛々しい傷痕
…すぐに暴力だって分かったわ」


「だから私は隙をつくって
理彩と二人だけで会話した

…でも、可笑しいのよ
その時あの子は14 普通なら
できるはずの事が出来なかったの

…箸の持ち方は不自然だしマナーも悪い
何より、会話が成り立たない」

「会話が成り立たない?」
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