第4章 ＊ 女の子には優しく ＊

「2人とも遅くなってごめんね」

「いえ、大丈夫です」


「それにしても香奈ちゃんって
人気あるんだな！」

「まあ、ね さて早く家帰って
やることやっちゃおうか」

「そうですね」


"ガチャ"

(赤)「お帰りなさい」

「ただいま」

「黒子っちお帰りなさい！」

「ただいまです」

「香奈お帰り～」

「ん、理彩ただいま よく眠れた？」


「うん、 あ！洗濯と掃除終わったよ」

「ありがとう」

ってことは後はお風呂とご飯かな

今は16:30か… ご飯は17:30に作るとして


「理彩、勉強は？」

「っ！」

「ちょ、逃げようとしないで…」

「離して！」


「理彩落ち着いて」

「……勉強嫌い やだ、やりたくない！
どうせ分かんないし！！」

「…」

(笠)「お、おい」

「……ねえ、理彩」

(火)「野塚？」

「…駄々っ子は嫌い、なのだよ
勉強が嫌いなのは分かるよ…」

「分かってない！香奈は綺麗だし
美人だし、優しいし頭もいいし
華やかな人生歩んできた人には
わかんないよ！！

…うち頭悪くて、ブスだし
なんの取り柄もないし香奈に
うちの気持ち分かんないよ！

テストだって… どうせ うちなんて…」

「…いいたいことはそれだけ？」

「野塚さん？」


" ﾊﾟﾁﾝ !! "

(緑)「野塚！」

" ｷﾞｭｯ "

「っ！！」

「自分を卑下するのは止めなさい
確かに理彩は頭悪いしネガティブだし
顔も平均だよ けど、理彩にしかない
魅力だってある それを見てきた人は
すぐそばにいるよ」

(黄)「……野塚さん…」

「…ごめん」

理彩が口を開く

「ごめんなさい…」

「いいよ …理彩はもっと肩の力抜いて
いいんだよ 理彩は理彩でしょ？
それに…テストで実力発揮出せなくて
八つ当たりしちゃったんでしょ？
大丈夫、時間が足りなかっただけで
ちゃんとやれば身に付くから」


" ﾎﾟﾝ ﾎﾟﾝ "

「顔洗っておいでスッキリするよ」

「うん…」

" ﾊﾟﾀﾝ "