第4章 * 女の子には優しく *
「そんで、夕飯何にすんの?」
「まだ決まってないけど、やっぱり和食かな」
「あっ!なら肉じゃがにしねえ?」
「肉じゃが…? 高尾君からその言葉が
出てくるとは思わなかった」
「ちょっ!香奈ちゃんの中の俺の
イメージってどんな感じなの!?w」
「ん~?…どんなだろ?」
「いや、俺が聞いてるんだけど」
……………。
「ありがとうございました~」
さて、帰ろうか
「あの~… モデルの香奈さんですか?」
「あ、はい」
「一緒に写真いいですか?」
「ごめんなさい、写真はちょっと…」
「あ…ごめんなさい」
「いえ、大丈夫です」
そう言って私は彼女達の頭を撫でた
「えっ…?」
「あ!ごめんなさい
貴方達の髪綺麗だったから」
私は素直にそう口にする
私よりも身長が高い 2人の頭を
撫でることは失礼に当たるだろう
「い、いえ!こちらこそごめんなさい!」
「あ、待って 写真は駄目だけど
"絵" 書いてもいいかな?」
「あっ!はいっ!」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「はい」
私は色紙に彼女達の絵を書いた
彼女達の間に挟まれているのは私
皆笑顔でピースしてる
「あっ!ありがとうございます」
「ううん。5分クオリティでごめんね?」
「あっ、もう帰らなきゃ」
「あ、…もっとお話ししたかったけど
ごめんなさい…」
「大丈夫よ あと、ファンの皆に
言ってるんだけど私からもらった物
とか呟いたり自慢しないでね」
「あっ!はい!」
「そして、このことは
他言無用でお願いします」
「わ、分かりました」
「ありがとう、気を付けてね」
「香奈さんもお気をつけて!」