第3章 コートの天使は舞い降りた
影山サイド
昼休み体育館に向かうと、馬鹿がいた
俺は無視して入ろうとしたが、何故か止められたので機嫌が悪い
何をみているのだろうと思って体育館を覗くと
かつてコートの天使と呼ばれた女がそこにいた
最後の大会 俺もコートの天使を見るために大会に向かった
しかし、そこに彼女はいなかった
だが、今ここに彼女がいる
俺はどんなサーブを打つのか気になった
ネットの高さは男子の高さだ
あの背の低さじゃネットは超えない
そう思ったのに
彼女のサーブは矢で撃ち抜いたようなサーブだった
あの威力じゃ、俺たち誰も取れない
やっぱりあいつは…
そう考えていると
あいつは消えてしまった。
追いかけたかったが、練習を放り出すにはいかない
俺は集中を高めるため目を閉じた