第7章 コートの天使を追いかけろ‼︎
日「緋奈桃さんって何処のクラスなのかなー?」
コキコキと漕ぎながら考える
日「まっ!全クラス回ればいいだけなんだけどね‼︎」
キーンコーンカーンコーン
日「はぁ…なんで緋奈桃さんいないのー?」
パタパタッ
日「ヤバッ!急いで体育館行かねーと影山に負けるぅーー!」
ダァン ダァン ダァン
日「この音は…まさか⁈」
はぁー…よく寝ましたー
あっ!そろそろ体育館に行きましょう!
バレーできるかもしれないですからね!
コートが立ててあります‼︎
ではでは!
私はボールを手に取る
ふうっと息を吐いてボールと会話をする
今日はどんな風にしようか?
うーん…じゃあ、フローターはどう?
そうだね!どんなフローターがいいかなぁ?
ストレートに打って、クロス側に落ちるのはどうかな?
ペットボトルを置くのはどう?
いいね‼︎そうしよう!
私は買ったばかりのペットボトルをコーナーギリギリに置く
そしてクロス側に立って息を吸う
よしっ!
バァンッ! パンッ!
桃「やった 日「スッゲー‼︎」ッ…⁉︎」
桃「貴方は⁇」
日「俺の名前は日向翔陽‼︎バレー部なんだ‼︎」
桃「ッ!…ごめんなさい 勝手に使ってしまって」
日「ううん‼︎それよりさ 君が緋奈桃さん⁇」
桃「…えぇ」
日「やっぱり‼︎ねぇねぇ 俺とバレーしよ?」
桃「…あの ごめんなさい 私素人なので」
日「嘘だぁ‼︎コートの天使さんでしょ⁈」
桃「知っていたんですか…?」
日「こないだのジャンピングサーブ見たんだ…」
桃「まさか…」
やられましたね…まさか見られているとは
コートの天使 かぁ…懐かしいです
日「あんなすごいサーブ打てるなんてすごいね‼︎
どれだけ努力したらあんな風なの打てるのかなぁ」
この子は…努力しているって気づいてくれた…‼︎
周りはいつも、天才っていいよねーとか言いますが
この子は違う⁈
桃「じゃあ…少しだけなら」
日「やったーーーーー!俺の事は翔陽でもなんでも呼んで‼︎俺も桃って呼ぶから」
桃「じゃあ…翔ちゃんって呼びますね」
日「うん‼︎」
桃「翔ちゃんは何がニガテなんですか?」
日「俺は…レシーブがニガテで 」