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(R18) 雑草ノ花 (弐) ─鬼灯の冷徹─

第9章 神さまの目にも涙



「……やっと、君を……っ
愛してるって……!僕には、
君しか居ないんだよ……!」

紗英の身体が
光に包まれて
次第に、見えなくなっていく。

「……っ……紗英」

白澤は涙でかすむ視界に
幾度もその手で愛した
紗英の姿を収めて、


最期の言葉を贈った。


「僕、待ってるから……!
たとえ君が僕を忘れようが
何処に生まれ変わろうが。
僕は……何度だって君を、
………愛してるよ。紗英」

紗英はまるで白澤の言葉が
終わるのを待っていたかの様に

彼の愛を聞き終えると
眩い光の中に溶けていく。

天に昇っていく彼女は、

その愛を、
自分を愛してくれた神の愛を
胸に抱いて地獄を去った。
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