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(R18) 雑草ノ花 (弐) ─鬼灯の冷徹─

第8章 【団栗ころころ】



「ん、ああっ……や、ぁっ」

「どう……?何度も、何度も
僕らはこうして愛し合ったんだよ。
君は、……僕なしじゃなきゃ、」

生きていけないのは
僕のほうだ。

違う!頭に過ってしまった
馬鹿な考えを振り払うように

必死で目の前の君を求める。

熱く溶けてしまいそうな
襞が、絡みついて離れない。

「は、く澤……さま、っ」

そうさ。君は僕を求めてる。

だからああして
思念を、未練を
残してくれたんだろう?

「お願いっ……好き、って
言って……紗英、お願い」

「ん、ふっ……すき、ぁあっ」

「もっと……もっと聞かせて。
そんなんじゃ足りないよ……っ」

「白澤さま……っ好き」

そうさ。僕らはこれからも
ずっとずっとこうして
愛し合っていくんだ。

だからほら、早く
早く紗英の絵で儀式を──
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