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(R18) 雑草ノ花 (弐) ─鬼灯の冷徹─

第7章 【パンチヒーロー】後編



気持ちいい。

だって、すごく
あたたかい。

「薺さん……っ」

鬼灯様で満たされて
その声で名前を呼ばれて、
私はなんて幸せなんだろう。

なのにね、何でなのかな。

「あっ……ああっ、鬼灯様!」

「……っ、出しますよ?」

「ん、……きて、っ」

数回の強い痙攣のあと
注がれる白濁とした熱。

私が紗英さんなら、

あなたはもっと
幸せでしたか。

果てて冷めていく体と
一緒に、こころまで
冷たくなる気がした。

「(……代わりでもいい、なんて)」

うそ。






.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:

ピルルルッ
ピルルルッ
ガチャ

鬼灯)「塵と化せばいいのに」

白澤)「第一声がそれかよ鬼畜か!」

「……もしもし屑よ」

「いちいち一言多いわ!
もういいや……お前、現世に
出張っていつまでなんだよ」

「あ、もう帰ってきてます」

「は?!神様である僕に
仕事押しつけといてお前、」

「ん、鬼灯様……
おはようございます」

「?!!ちょっとオイ!!
いみゃっ、今のまさか薺ちゃ」

ブチッ
ツー……ッ
ツー……ッ

「切りやがったよあほたれ!」





【七ノ章】
パンチヒーロー後編___終
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