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(R18) 雑草ノ花 (弐) ─鬼灯の冷徹─

第3章 【今日も日陰で花は咲く】



「ん、んうっ……んんっ」

絶頂を間近にした男は、
薺が壊れてしまいそうなほど
荒々しく腰を打ち付けた。

「やべっ……俺、もう限界」

一番奥に自身を埋め込んで、
男は白濁としたそれを
小刻みに吐き出していく。

果てた陰茎は何度か
脈打ったあと、ずるりと
抜け出て頭を垂れた。

「はあ、あー……すっげえ
気持ちよかった……薺は?」

「ん……私も気持ちよかった」

満足げに軽いキスを
交わす若い恋人たち。

仲睦まじいその様子を
校舎の裏に咲く
小さな雑草が見ていた。

これが彼氏と交わす
最後のキスだなんて、

薺は夢にも思わなかったのである。
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