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(R18) 雑草ノ花 (弐) ─鬼灯の冷徹─

第13章 雑草ノ花



ああもう、だらしがない。

「紗英~~~……!!!
ぶえ、うっ……うわああん!」

万物を知る神が
恥ずかしげもなく
泣き喚いたりして。

「僕、僕……っ本当に、
本当に!また君と……っ
もう絶対ばなざない!!!」

「……白澤様、苦しいです」

なんとも幸せそうに言う
紗英さんの身体(主に腰)に
巻きついて離れない白澤が、

涙やら何やらで
非常に汚らしい顔で

私の名を呼んだ。

「鬼灯……その、ええと」

「礼なんかいりませんよ。
しろぶ……、白澤さん」

「!」

悔しいなんて感情は
もう壱ミリもない。

だって───

「あ、私、薺さんと結婚します」






【最終章】
雑草ノ花___了
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