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(R18) 雑草ノ花 (弐) ─鬼灯の冷徹─

第3章 【今日も日陰で花は咲く】



鬼と神獣の襲来から数時間が経った。

日本の片隅にある、
とある高校である。

日の当たらぬ校舎裏
人の出払った放課後

塗装の剥がれた壁にもたれて、
薺は恋人と唇を重ねていた。

「んっ……駄目だよ。
こんな所でしたら
誰かに見られちゃう」

コンクリートの隙間に咲く
雑草が彼女を見ている。

物言わぬ雑草は、
(またお前達か)
そう言いたげに風に揺られた。

「いいじゃん……しようよ。
この間だってバレなかったし」

欲に塗れた男の声が響く。

薺の恋人である少年は、
股間に出来上がった膨らみを
彼女に押し付けて身震いした。
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