第11章 秘密【宍戸/N】
胸の飾りを指先で摘まんだりクリクリ転がしたりすれば、段々硬くなりピンっと弾く。
『んぅ!……ふッ……やぁ……』
優しくしてやりたい気持ちもある中、悠鬼が涙目で厭らしく感じている姿を見ていると、ついつい意地悪もしたくなってしまう。
悠鬼の背をロッカーに押し付け、完全に腰を引けない状況に追い込めば、脚を離して下着の中に手を忍ばせる。
「パンツも濡れちゃったな?……凄ぇビショビショ……」
『やだぁ……言わないでっ』
「悠鬼の啼いてる声、ちゃんと聞きてぇんだけど……」
悠鬼の下着は既にその役目を果していない程愛液で濡れている。
人差し指と薬指で割れ目を広げ、ぷっくり起っている蕾を中指で押し潰す。
『やァ……っ……そこ触っちゃ……ひぃン』
悠鬼は必死に俺にしがみ付いて、愛撫に耐えながらも声を殺している。
本当なら隠さずに広い場所でちゃんと彼女の声を聞きたい。
初めてなんだ……こんなに可愛い声を隠すなんて勿体ない。
俺がそう思っていた頃には、部室はもぬけの殻で俺達二人だけになっていた。
漸く気付いた俺はロッカーの扉を開けて外へ出ると、すかさず悠鬼をソファーの上へ寝かせる。
「悠鬼、もう隠さなくて良い……お前の感じてる声聞きたい。恥ずかしいところも全部見てぇ」
『うん、けど……亮くんも脱いで?私も亮くんの躰見たい』
「……っ……あぁ……」
明るい所で見る悠鬼の躰は、とても綺麗で俺はもう理性を押さえられないでいた。
悠鬼の細い指が俺のジャージの裾に掛けられ、そっと下から上へ捲られる。
いくら男でも好きな奴に自分の裸を見られるのは恥じらいがあり、彼女の指に俺の躰を触られると凄いドキドキする。
それは悠鬼も同じ見たいで脱いだ俺の躰を見た彼女は、ぽっと頬を赤く染めてじっと見つめている。
『亮くん、凄い筋肉っ……』
「そりゃ、毎日ハードな練習してるからなっ」
悠鬼の眼差しはとても熱く、そのまま俺の躰から手を離さずに腹筋や胸筋を撫で続ける。
すると不意に乳首をツンツン突っついて来た。