第7章 密室【凛/B】
今年の三月に中学校を卒業し、四月には兄の松岡凛と同じ鮫柄学園に入学する事になった望。
部活も凛が部長を務める水泳部に入るので、今日はスポーツショップに兄と二人で水着を買いに来たのだった。
『兄ちゃん!このゴーグルも格好良くない?』
「水着を先に見ろよ、ほら……これなんか良いんじゃねぇか?」
店内をチョロチョロ動き回って、落ち着きのない弟に呆れた様に溜め息を吐く凛。
童顔で無邪気な笑顔を見せる望は、昔の自分を見ている様にも思える。
(本当に四月から高校生か?)と疑ってしまうが、何処か憎めない相手に苦笑いする。
『オレ、これにする!試着して来るから待ってて?』
「おう」
気に入った水着を手に取ると、望は試着室へと小走りに向かう。
そんな相手を見送った凛は自分も新しく買おうと、水着を掴むと望の後を追って試着室へと歩を進める。
試着室に入った望は早速ズボンだけを下ろそうと、指を掛けたところでカーテンを開けられてしまう。
ビクっと驚いた望は、後ろを振り返って入って来た相手に困った顔を見せる。
『何で兄ちゃんまで入って来るの?隣にもあるじゃん!』
「空いてなかったんだよ、別に良いだろ?一緒でも……」
『二人で入ったら狭くて着替えられない!』
隣の試着室も空いているが、敢えて弟と同じ場所に入った凛。
お互い外に聞こえない様に、こそこそ話ながら望は嫌そうに眉間に皺を寄せている。
凛にはそれが面白く思え、後ろからギュっと相手を抱き締める。
「何でそんなに嫌そうなんだよ?」
『だって……またエロい事考えてるでしょー』
「流石、分かってんじゃねぇか」
『やだ!今朝もいっぱい出してっ』
「俺のがまだいっぱい入ってるもんなァ?……上着で隠れてたけど前もずっと起ってたんだろ?」
望のズボンと下着を一気に下ろして、プリプリの可愛いお尻を露にした凛は、尻穴にある栓を撫でる。
そう望のお尻のナカには、今朝凛が大量に出した欲が詰っている。
それを出せない様に栓をし、上からテープまで貼られているのだ。
鏡越しに望自身を見ると、まだ剥かれていない小さい塊が上を向いている。