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淡い恋心

第38章 恋って難しい【勝呂/N】



「燐……ごめんなさい!」

その願いは虚しく、しえみちゃんに深々と頭を下げられて燐くんはハッキリキッパリふられてしまった。
しえみちゃん以外の全員が口をあんぐり開けて驚愕し、燐くんは真っ白に放心状態になってしまった。



「しえみ!今まで通り友達だ!一緒に祓魔師目指そうぜ!」

「うん!頑張ろうね!」

アマイモンの登場で正気を取り戻した燐くんは、気不味くならない様に普段通りに明るく和解したけど、半泣き状態の燐くんの背中を叩いて励ます。

「男やったで奥村……見直したわ」

「放課後ぽんちゃん行こうな」

『何でー!?燐くんとしえみちゃんが付き合うたら、いつかダブルデートしたぃ思うとったのにぃ~!』

「何やダブルデートって!?」

『燐くんがあたしやったら一生立ち直られへんよ~!竜ちゃんフラんといて~!!』

「まだ何も言うてへんやろ!」

『まぁ、あたしは一回や二回フラれたくらいじゃ挫けへんけど……あたしはしつこいでぇ』

「そんなん今更解っとるわッ……」

悠鬼が猫なで声で俺に擦り寄って来たかと思うと、最終的には脅しに来た。

しつこくて我が儘で自己中で、独占欲も嫉妬も強いコイツの何処を俺は好きになったんかとたまに分からんようなるけど、何年経ってもずっと好きでいてくれるコイツを俺はフレられないんやろうな。


Fin.

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