第6章 桃色のメイドさん【侑岳/B】
今日は氷帝学園の学園祭。
一般客も偉い人も沢山来て居り、学園中が賑わっていた。
「何だよ、こんな人気の無いところに呼び出して」
「何で岳人だけメイドなん?」
「知るか!俺が聞きてぇよ!」
人が誰も来ない空き教室へと、岳人を連れて来た忍足。
少し前に岳人の教室を訪れた忍足は、そこで目にしたものにドキっと胸が高鳴るのを感じた。
男子は執事、女子はメイドの喫茶店。
しかし、岳人だけメイドの格好をさせられていた。
それを見たらじっとなんて出来ず、忍足は半ば強引に仕事中の岳人を連れて来た。
そして現在、岳人を壁に押し付ける状態で見つめている。
不意にペロッと、スカートを捲り……
「女物の下着っ……しかもガーター付き」
「お、置いてあったんだよ!それしか無かったんだ!」
「この下着、Tバックやん」
「やめっ!引っ張るなよ!……食い込んでっ……ぁっ」
忍足は岳人の姿に興奮したのか、腰に腕を回して引き寄せると、後ろからクイっと下着を引っ張り上げる。
ぷりぷりのお尻に食い込んだ下着は、同時に岳人自身をキュッと締め上げる。
少しの痛みに声を漏らしてしまった岳人は(しまった!)と慌てて口を押さえるが、忍足を見上げた時にはもう遅く相手は不気味な笑みを見せていた。
「岳人も結構興奮しとるやん」
「してねぇよ!お前と一緒にすんな……ぁあ!」
「可愛ぇのが起ってるで?……このまま気持ちええ事しようや、岳人」
「やめろよ!気持ち悪っ……あぁ!」
低く色気のある声で囁かれ、岳人は相手の胸板を押して抵抗するが、忍足に体格差と力で敵う筈もない。
上では首筋を忍足の舌が厭らしく這い、下は後ろから下着を引っ張られたまま自身をギュと握られる。
下着越しに岳人自身を撫でて行くと、上の口と違い素直に先走りを垂れ流しながら起って行く。
「……っ……岳人、俺のも触ってぇな」
「この変態野郎っ……男に欲情すんなよ」
「こんな趣味は無かったんやけどなぁ……でも岳人も満更やないやろ?」
「やぁ……いった……あんま引っ張んな!……チンコッ締められて……」
ズボンが張るくらい忍足も自身を勃起させると、ギロっと嫌そうに睨みながらも仕方なく相手のを触ってやる岳人。
下着を引っ張る事で自然と腰も上がり、自分に凭れ掛かっている岳人は本当に可愛い。