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淡い恋心

第34章 一途な想い【勝呂/N】



壁を壊されて入浴等出来る筈もないので、ロビーに皆集まるとあたしは男風呂の方で起きた事を子猫ちゃんに聞くと、燐くんが風呂場で大胆発言して恥ずかしそうに踞って居った。

あたしはそれが羨ましくて羨ましくて自分の頬を両手で押さえ、(言うて欲しいなぁ)って目で竜ちゃんを見ると真っ赤な顔して嫌がった。

(竜ちゃん可愛いぇ!!)

『竜ちゃんやったらいつでも大歓迎やのにぃ~』

「アホな事言うなや!」

『まぁ、竜ちゃんがそないな事言うてくれるとは思ってへんけど……あたしはホンマに竜ちゃんとそうなりたいって思うとるで?』

「……っ……悠鬼」

『せやからいつか竜ちゃんなりの言葉で言うてくれたら嬉しいわぁ』

ふざけてたかと思うと悠鬼は不意打ちで大人びた表情で、俺の心を鷲掴むから胸が苦しくなって抱き締めたくなる。
今はまだ悠鬼の気持ちを全て受け止めてやる事は出来へんし、奥村見たいな大胆な事は言えへんけど……

俺もそうなりたいと思うからいつか必ず告げるから待ってろ……悠鬼。




『っで!燐くんはしえみちゃんが好きなん?』

「!?……な、何だよ!来るなよ!」

『しえみちゃんの傍に行ってみぃ?……えぇ匂いするでぇ……』

「!?……べ、別に俺はッ……」

『燐くんもお年頃なんやからしゃあないって!ちょっとだったら許したるから行っといで?』

「い、いや!そんな変態見たいな事出来ねぇよ!」

「悠鬼ちゃんも十分えぇ匂いしとるでぇ!」

『ぁあ゛!?お前見たいな変態と燐くんを一緒にすんなや!』

「い゛っやぁあー!!」


Fin.

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