第24章 歪んだ愛情表現Ⅱ【優一郎/B→N】
「クソッ!……レンの奴、俺に変な物付けやがって!」
暫くして目を覚ました優一郎は、下半身に来る異物感にビクッと反応する。
一番デリケートな部分に針を刺されて取ろうとするが、恐くて指が震えてしまい、触っている内に自身を起たせてしまった。
「ぁあ゛!?……せっかく薄くなって来たのにまた跡付けやがって!……んぁ!……」
レンが他の吸血鬼共と同じ様に、人間を見下して居るのは俺も知っている。
綺麗な容姿をしているレンは、見た目通り醜く汚い物を素手で触る事は絶対にないし近付く事もしない。
でも俺には素手で触るし、キスもするし、自分の物だという証を残す。
吸血鬼に抱かれるなんて嫌な筈なのに、俺は本気でレンを拒めなかった。
「……っ……バカ、レンッ……ちゃんと言えよ……」
俺は暫くの間、レンの紅いピアスから目が離せないで居た。
Fin.