第4章 はじめて【跡部/B】
俺には中学一年生の弟がいる。
名前は跡部 歩夢。
容姿は昔の俺に似ているが、本当に俺様の弟かと疑いたくなるくらい性格は子供っぽい。
いつもニコニコしていて、好奇心旺盛。
そして馬鹿なところもある。
まぁ、そこが可愛いと思うが朝はいつも嫌な思いをさせられる。
キィっと景吾の寝室の扉が開かれる。
クリっとした大きい目が中を覗くと、もう朝なのに部屋の主はまだ夢の中だ。
それを見てニィっと悪戯っ子の様な笑みを浮かべると、ベッドへと掛けて行き景吾の腹へとダイブ!
『景兄ー!朝ぁー!』
「ぐっ!?……てめぇ、歩夢……」
寝ている時に不意に強い衝撃が来られると、流石の景吾も止められず毎日攻撃を食らってしまう。
ギロっと不機嫌そうに睨まれるが、上に乗っている歩夢はお構いなしに無邪気に笑っている。
「まだ早いじゃねぇか、今日は休みだろ」
チラッと目覚ましを見た後、景吾はそう言って歩夢を抱き抱えると、布団の中に入れて抱き枕の様に抱き締める。
それが嬉しくてギュッと抱き締め返す歩夢だが、もじもじと脚を摺り寄せている。
『景兄、最近変なんだよね』
「何が?」
『朝になるとチンチン痛いっ……景兄もなる?』
「……っ……そりゃ、男だからな……ほら」
『わっ、景兄のオレよりでかい!凄い!』
「あんま擦るなっ……」
男なら誰もが通る道。
誰かが教えてやらなければいけないが、好奇心旺盛な性格の為、歩夢は手加減せずに自分より大きい景吾自身をナデナデしている。
「チッ」っとこのまま相手のペースにはしたくないので、ズボっと歩夢の下着の中に手を入れる景吾。
景吾のは歩夢の手では余ってしまう程大きいが、歩夢のは景吾の手で包めてしまう程小さくまだ未発達だ。
『け、景兄!やだっ……』
「痛いんだろ?俺が解放してやるよ」
『んぅ……あっ!』
指の腹でツーっと撫でられたり、玉袋を強弱を付けて揉みながら親指で尖端を弄られたりと、歩夢にとって初めての快感を与えられる。