第23章 歪んだ愛情表現 Ⅰ【優一郎/B】
「んぁあ!……そんなっ……がっつくなぁ!」
「ん……優が焦らすから、私も我慢出来ないんだ……枯れるまで私の口に出せ」
「いっ!……あ゛ァあああ!!」
意地を張られてレン自身も焦らされた為、相手自身を口に含むと最初から容赦なく強い刺激が迫って来る。
両手でレンの頭を押して嫌々と首を振る優一郎だが、離れるどころか尻を掴まれて離されない様にされる。
達しても達してもレンの愛撫は止まず、優一郎が失神して本当に枯れるまで口を放さなかったのだ。
「優一郎、お前は私の物だ……決して私から離れる事も、誰かにこの身体を触らせる事も許さない」
失神した優一郎をそっと抱き締めると、レンは相手の心臓付近に牙を立て、一生消えない跡を付け自分の物だと主張した。
(ここはもう少し大きくなったら味わおう……)
そう思いながら、優一郎のぷりぷり桃尻を撫でる。
それから数日後、地下都市の出入り口では子供達が数人倒れて居り、そこにフェリドの姿を見付けるレン。
一度だが優一郎が金髪の綺麗な少年と一緒に居たのを見掛けた事のあるレンは、怪訝な表情をしてフェリドに近付く。
「フェリド、貴様……これはどういう事だ」
「おや、レン。今日は仕事かい?」
「私の質問に応えろ!ここで何をしている」
「そんなに怒ってると、綺麗な顔が台無しだよ?……あぁ、そうか。君のお気に入り君は逃げたよ」
「っ……貴様!優に何をした?彼奴を逃がすとはっ」
「違うよ、家畜が逃げ様としたから殺したまでさ。……それとあの事はクルルに黙っててあげるからさ」
「ふん、言いたいのなら言えば良い。私にはそんな脅しは効かん……私はクルル様に忠誠を誓っているのだからな」
クルル側の派閥にいるレンは、彼女を裏切る様な行為は絶対にしない。
ヘラヘラと笑っているフェリドに鋭く睨みを効かせると、フンっと背を向けて地下都市の奥へと去って行く。
いつもの様に堂々とした歩き方だが、今は落ち着きがなく内心焦っている。
「ハハ、あの人を動揺させるなんて大物だね。優ちゃんは」
(優、お前は必ず戻させる……私から逃がしはしない)