第3章 従順なペット【跡部/N】
食い千切られそうな程、痛い締め付けに顔を歪ませる跡部だが、同じ様に痛みに耐えている悠鬼を見ると、後ろからギュッと抱き締める。
「物好きな女だな、こんな事されて好きになるなんてよ」
『はぁ……景吾様……』
「まぁ、俺様が相手なら仕方ねぇな。今から悠鬼を女として抱いてやる」
『えっ?』
跡部は一旦悠鬼を離すと、相手の躰を反転させて自分の方を向かせる。
言葉の意味を理解していない悠鬼は、不思議そうな顔で跡部を見上げる。
下半身の痛みも忘れて……
「お前はもうペットじゃねぇ、俺様の女だ……悠鬼」
『景吾様……は、はい!……あぁ!』
満面の笑みで頷いた相手を見て、跡部は悠鬼の腰を掴んで動かし始める。
最初はゆっくりと、そして徐々に激しくなる動き。
だが跡部はずっと優しいキスを落としてくれた。
愛されているという感覚が、全身に広がるのを覚える。
『はぁ……景吾様……っ……もう』
「イケッ……俺も出すぞ」
『あぁ……ひゃぁあ!』
ドクンと跡部の欲が、自分の中に入って来る。
好きな人に彼女として求められるこの幸せに浸り、悠鬼はとろんと甘ったるい目で跡部を見つめる。
『やぁ……零れちゃう……抜かないでっ』
「あぁ……まだまだ終わらせねぇから安心しろよ」
『あぁー!景吾様……んぅ……』
それから悠鬼が気を失う程に抱き合ったとか……
「彼女になってもあんま変わんねぇじゃねぇか……アーン?」
『だって……んぁあ!』
「玩具咥えて、俺に視姦されて善がるなんざ変態じゃねぇか」
『やぁ、違う!』
「何が違う?淫乱女が……俺様に苛められるのが嬉しいんだろ?」
『んぅ……好きぃ……気持ち善いのっ……』
「良い子だ……俺様の言う事はちゃんと聞け。そうすれば悠鬼の欲しいモノをやるよ」
『んぅ……景吾のっ……欲しぃ……』
「ふ、愛してやるよ……悠鬼」
Fin.