• テキストサイズ

淡い恋心

第20章 小さな彼女【一角/N】




『んっ……一角?』

悠鬼が目を覚ました時、次の日の朝になっていた。
いつ帰って来たのか覚えてないが、自宅の寝室で寝ていたのだ。
隣には普段の様に一角が寝ていて、悠鬼の躰も戻っている。

腰に痛みを感じるが、一角の背中に腕を回せる事に気が付くと、何だか嬉しくなってぎゅと抱き締めてしまう。

「……襲うぞ」

『あら、もう起きちゃったの?……ダメよ、もう少しこのままで居て頂戴』

「悠鬼、二度と技術開発局に行くなよ」

『ん?……気に入ってたんじゃないの?エッチしたい程……』

「このままで良い……確かに良かったけど、俺が惚れたのは餓鬼のお前じゃねぇからな」

『ふふっ……私も愛してます、一角』

一角に「惚れた」なんて言われたのは、何年ぶりだろう。
告白された時よりも、ずっとずっと好きになっている。

いつまでもこの愛を失わない様に、ぎゅと抱き締め合いたい。


たった一人、貴方だけを


Fin.

/ 271ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp